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被爆者の願い 絵に込め 中区 中高生ら作品の美術展

 平和と子どもをテーマにした美術展「せこへい美術館」が広島市中区の県民文化センターで開かれている。中高生約40人が被爆者にインタビューをして制作した「ボディマッピング」や、地元アーティストの作品など約250点が並ぶ。

 ボディマッピングは10点。1畳ほどの紙に被爆者の体の輪郭を描き、重ねるように被爆体験、核兵器廃絶への思いなどを絵と文字で表現した。作者の一人で安田女子高2年の三浦袈琳(かりん)さん(16)は「被爆者の話に心を動かされた」と振り返った。

 初日の11日には開会イベントがあり、モデルとなった東区の被爆者三戸栄子さん(82)は「原爆の怖さが伝わってほしい」と願っていた。

 ほかに、ウクライナの子どもが描いた絵などが並ぶ。市民団体「世界の子どもの平和像をつくる会ヒロシマ」の主催で、16日まで。入場無料。午前9時~午後5時。(河野揚)

(2023年8月13日朝刊掲載)

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