×

ニュース

平和願い広島原爆展 教諭の大西さん(広島) 都内初開催

 広島に投下された原爆の惨禍を伝える「平和への発信~広島原爆展~」が、東京都渋谷区の区文化総合センター大和田で開かれている。広島市の小学校臨時教諭の大西知子さん(74)=東区=が企画し、都内での開催は初めて。15日まで。

 原爆資料館から借りた写真パネルなど約100点を展示。写真は原爆投下のきのこ雲や被爆直後の焼け野原になった街の様子を捉えている。白血病からの回復を願って鶴を折り続けて12歳で亡くなった佐々木禎子さんの紹介ポスターもある。

 会場には原爆をテーマにした児童書を並べ、折り鶴コーナーも設けた。10日訪れた川崎市の宗像清子さん(77)は「被害の実態を見ると、核兵器の恐ろしさを改めて感じる」と話した。

 大西さんは2015年に出身の愛媛県内で原爆展を初めて開き、今回で5回目。11日は原爆投下直後に被爆者を撮影した元中国新聞カメラマンの故松重美人さんとの生前の交流を語る講演会などがある。入場無料。(中川雅晴)

(2023年8月11日朝刊掲載)

年別アーカイブ