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中西巌さん死去 旧陸軍被服支廠 保存活動

 広島市南区にある最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」の保存運動に力を注いだ市民団体「旧被服支廠の保全を願う懇談会」共同代表で、被爆者の中西巌(なかにし・いわお)さんが16日午前0時43分、がんのため呉市の高齢者施設で死去した。93歳。広島市中区出身。自宅は呉市安浦町内海北2の5の10。葬儀は17日午前11時から、広島市中区大手町1の6の18、西向寺で。喪主は長男徹(とおる)さん。

 広島高等師範学校付属中(現広島大付属中)4年の15歳の時、学徒動員されていた広島陸軍被服支廠1号棟前で被爆した。被爆体験の証言活動をする傍ら、2014年に旧被服支廠の保全を願う懇談会を結成。全4棟の保存を訴え、署名活動などに取り組んだ。

(2023年8月17日朝刊掲載)

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