日本海軍と航空母艦 大和ミュージアム企画展 <5> 飛行甲板の図面
23年8月22日
装備や長さ 特色を比較
企画展では航空母艦「龍驤(りゅうじょう)」の発着艦の様子を記録した写真を展示している。格納庫からエレベーターで運ばれた艦上機は飛行甲板に整列し、整備員によって発艦準備が行われる。向かい風を受けつつ艦上機は空中に発進していく。
続いて着艦。上空から見る航空母艦は非常に小さく、高い技術が求められた。限られたスペースに着艦するため、飛行甲板上に張られたワイヤに艦上機のフックを引っかけて停止させた。
会場には航空母艦の飛行甲板の図面を100分の1スケールのパネルで展示している。図面にはエレベーターやワイヤなど必要な装備や飛行甲板の長さが示されており、それぞれの航空母艦の特色を見ることができる。
日本海軍がさまざまな航空母艦を建造していたことを現代に伝える資料と言える。ぜひ、会場でそれぞれの航空母艦を見比べてみてほしい。(大和ミュージアム学芸員 浜名翔平) =おわり
企画展「日本海軍と航空母艦」は呉市宝町の大和ミュージアムで開催中。今月31日まで無休で、以後は火曜休館(祝日の場合は翌日休館、年末年始は開館)。来年3月31日まで。常設展とセットで一般800円など。☎0823(25)3017。
(2023年8月22日朝刊掲載)