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「争いのない世界へ」誓い 庄原 戦没者追悼式に350人

 庄原市は23日、同市西本町の市民会館で戦没者追悼式・平和祈念式典を営んだ。遺族や市民たち約350人は先の大戦で亡くなった地元出身の2923人を悼み、平和への思いを新たにした。

 参列者全員で黙とう。市戦没者遺族会の井沢聖昭(まさあき)会長(85)が「世界の国々と友好を深め、争いのない平和な世界に努めてください」と語りかけた。庄原小6年の徳永綾里さん(12)とイスラム・シャイラさん(11)は「戦争の悲惨さを次の世代に伝え二度と繰り返さない」と誓った。

 高小児童が「ふるさと」などを合唱し、参列者は菊を献花台に手向けた。父親がパラオで亡くなった上原町の野田森夫さん(84)は「母は1人で育ててくれた。戦争は終わった後も影響が続く。何が何でも平和を守っていきたい」と話した。(菊池諒)

(2023年8月24日朝刊掲載)

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