×

ニュース

厳戒 苗木すくすく 平和公園 首脳らが植樹 柵を設置

 広島市で5月にあった先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、首脳たちが平和記念公園(中区)に植樹した被爆桜の「2世」の苗木が、竹の柵で囲われた。官民でつくる広島サミット県民会議が設置し、柵内には赤外線センサーも。侵入者を24時間態勢で警戒しつつ、育っている。

 苗木は、市役所本庁舎の敷地で被爆した桜を接ぎ木した1本で高さ約1・2メートル。サミット初日の5月19日に原爆慰霊碑西側の緑地に植えられ、仮囲いで保護されていた。

 新たな竹の柵は高さ約80センチで、広さは約2メートル四方。「各国首脳等が公園を訪問した際に植樹したソメイヨシノです」と記した説明板がある。被害防止のために取り付けた赤外線センサーが反応すれば、警備員が駆け付けるという。

 設置費は約30万円。県民会議は「大切な木。しっかりと根を張り、すくすくと育ってほしい」と願う。来月から市緑政課が管理を引き継ぐ。(川上裕)

(2023年8月24日朝刊掲載)

年別アーカイブ