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ロシアから反戦の音色 ピアニストのアンドレイ・ググニン 29日廿日市でリサイタル

 ロシアのピアニストで「反戦」を掲げるアンドレイ・ググニンのリサイタルが29日、廿日市市の文化ホールウッドワンさくらぴあである。今年で生誕150年を迎えたロシアの作曲家ラフマニノフの「24の前奏曲」の全曲演奏に挑む。

 ググニンはモスクワ出身で、2019年チャイコフスキー国際コンクールで特別賞を受賞。ロシアのウクライナ侵攻に反対を表明し、ロシア政府に国内での演奏を禁止された。現在はクロアチアを拠点に活動する。

 プログラムは、ラフマニノフのピアノ曲を代表する「鐘」など24曲で構成。ググニンの優れた技巧と幅広い音楽表現が堪能できる。

 今年2月、広島市でウクライナ出身のバイオリニストと協演。再訪を熱望し、来日ツアーに広島公演が加わった。今月6日の「原爆の日」に合わせ演奏動画をインターネット上に公開。「平和のために祈りたい」などとメッセージを寄せている。

 午後7時開演。5千円、学生2千円(前売りは各500円引き)など。MCSヤング・アーティスツ☎082(251)0620。(西村文)

(2023年8月24日朝刊掲載)

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