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騒音軽減・規律保持 要望 米軍岩国基地 防衛局に山口県など

 米軍岩国基地(岩国市)周辺の山口県内の2市2町と県でつくる連絡協議会は25日、航空機騒音の軽減や米軍関係者による事件、事故の防止など10項目を求める要望書を中国四国防衛局(広島市中区)に提出した。

 要望書は昨年に続き、空軍機20機余りが飛来して7月に日本周辺などで実施した大規模演習に言及。2018年3月に移転が完了した約60機の空母艦載機だけではない「新たな騒音増大の要因が生じている」とし、訓練場所の分散を求めた。

 岩国市内で盗んだ車で事故を起こし、基地に逃げるなど米軍関係者の事件も続いているとして、規律の保持や教育訓練の徹底も求めた。

 県と岩国市、柳井市、和木町、周防大島町の担当者5人が広島市中区の広島合同庁舎を訪問。県岩国基地対策室の近藤和彦室長が防衛局企画部の柴山憲一部長に要望書を手渡した。柴山部長は「意思疎通を密にしながら適切に対応したい」と述べた。(永山啓一)

(2023年8月26日朝刊掲載)

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