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佐々木禎子さん描いたミュージカル上演 ハワイの小中高生 「像」に祈り 安芸府中高生と交流も

 被爆10年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんを描いたミュージカル作品の上演に取り組む米ハワイ州のグループ「オハナアーツ」が29日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、禎子さんがモデルの「原爆の子の像」そばで日本の高校生と交流した。

 グループメンバーの小中高生たちは原爆慰霊碑に献花した後、安芸府中高(府中町)の生徒と対面。像のそばに移り、同高生徒による禎子さんをテーマにした英語の紙芝居を鑑賞した。メンバーもミュージカルの劇中歌を披露して応じた。

 禎子役を演じるサンプソン恵美さん(17)は「禎子さんも天国で見守ってくださると思う。平和へのメッセージを伝えることは重要だ」と話した。

 グループは2015年から、禎子さんの生涯と像の建立へと動き出す級友たちを描いた作品を米国各地で上演。9月2、3日に広島市で開く初の日本公演に合わせて来日した。(太田香)

(2023年8月30日朝刊掲載)

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