×

ニュース

核禁条約会議 政府参加を 広島・長崎出身の大学生 3万筆目標 署名集め

 米ニューヨークで11月にある核兵器禁止条約の第2回締約国会議に向け、被爆地広島、長崎出身の大学生でつくる市民団体「Connect Hiroshima」(コネクト・ヒロシマ)が、日本政府にオブザーバー参加を求める署名活動を始めた。オンラインと街頭で集め、外務省へ届ける。31日、広島市役所で記者会見し、賛同を呼びかけた。

 オンラインは署名サイト「Change.org」を利用し、8月30日にスタート。9月から市内の街頭でも募る。目標は3万筆という。

 コネクトは元高校生平和大使たち大学1年の6人からなる。広島県、高知県、東京都と進学先は異なるが、大学で平和活動を続けようと4月に結成した。

 代表で、広島市立大1年大内由紀子さん(19)=安佐南区=は会見で、唯一の戦争被爆国の日本が禁止条約に向き合う意義に触れ「オブザーバー参加は初めの第一歩」と強調。メンバーで、広島大1年岡島由奈さん(18)=東区=は「核兵器の問題に関心のない人にも、署名を通じて賛同の輪を広げたい」と訴えた。(和多正憲)

(2023年9月1日朝刊掲載)

年別アーカイブ