「禎子の折り鶴」記憶遺産に申請 遺族ら メモや卒業証書も
23年9月1日
広島市中区の平和記念公園にある「原爆の子の像」のモデルとなった佐々木禎子さんの折り鶴などの遺品について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(世界記憶遺産)への登録に向け、遺族たちがユネスコ国内委員会へ申請した。
遺族が代表を務めるNPO法人サダコレガシー(東京)や市によると、同法人や広島県、市などでつくる登録推進協議会と、ブラジルの被爆者団体が8月28日付で共同申請した。対象は、原爆資料館(中区)が所蔵する折り鶴約100羽や、遺族がブラジル側に贈った1羽、禎子さんが血液検査の結果を自ら記したメモ、母校の幟町小(同)の卒業証書など9項目という。
国内の審査委員会の選定を経て推薦案件に選ばれれば、2025年にユネスコが登録の可否を発表する流れ。禎子さんのおいで、同法人の佐々木祐滋副理事長(53)は「折り鶴を平和のシンボルとして世界に広めるために登録を目指したい」と話している。(和多正憲)
(2023年9月1日朝刊掲載)
遺族が代表を務めるNPO法人サダコレガシー(東京)や市によると、同法人や広島県、市などでつくる登録推進協議会と、ブラジルの被爆者団体が8月28日付で共同申請した。対象は、原爆資料館(中区)が所蔵する折り鶴約100羽や、遺族がブラジル側に贈った1羽、禎子さんが血液検査の結果を自ら記したメモ、母校の幟町小(同)の卒業証書など9項目という。
国内の審査委員会の選定を経て推薦案件に選ばれれば、2025年にユネスコが登録の可否を発表する流れ。禎子さんのおいで、同法人の佐々木祐滋副理事長(53)は「折り鶴を平和のシンボルとして世界に広めるために登録を目指したい」と話している。(和多正憲)
(2023年9月1日朝刊掲載)