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「核威嚇許さぬ訴え重要」 首相の出席受け林外相

 林芳正外相は1日の閣議後会見で、岸田文雄首相によるインドネシアでの東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議とインドでの20カ国・地域(G20)首脳会議出席について「ロシアの核兵器による威嚇は受け入れることができず、使用はあってはならないとの考えを訴えることが重要」との考えを示した。

 首相の両国訪問は5~11日。林氏は「核軍縮を巡る国際社会の分断の深まりとロシアの核威嚇などで核のない世界に向けた道のりが一層厳しくなっている」と指摘。「だからこそ核のない世界に向けて現実的で実践的な取り組みを着実に進める必要がある」と話した。

 松野博一官房長官も同日の記者会見で首相の外遊を説明。先進7カ国(G7)の議長国として「(5月の)広島サミットの成果をG20首脳会議につなげる」と、日本の立場を強調した。(山瀬隆弘)

(2023年9月2日朝刊掲載)

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