戦没者慰霊 平和誓う 広島市追悼式 150人参列
23年9月4日
広島市戦没者追悼・平和祈念式が3日、市総合福祉センター(南区)であった。市遺族会(中区)が主催。役員たち約150人が参列し、平和への思いや海外に眠る戦没者の遺骨を早急に収集することを訴えた。
全員で黙とうし、同会の増川計(はかる)会長(84)=安佐北区=が「戦争の教訓を伝えるために平和活動にまい進するのが私たちの最大の使命だ」とあいさつ。海外にまだ多くの遺骨が残されていることに触れ「国の責任で収集しなければ戦争が終わったとはいえない」と力を込めた。参列者は一人ずつ祭壇に白い菊を手向けた。
市遺族会によると、主に太平洋戦争で犠牲になった市出身の軍人・軍属は約1万9千人という。中国湖南省で父の重人さん=当時(36)=を病気で亡くした安佐北区の伊井稔さん(86)は「父ともっと一緒にいたかった。大切な命を守るために戦争は絶対にいけない」と話した。(頼金育美)
(2023年9月4日朝刊掲載)
全員で黙とうし、同会の増川計(はかる)会長(84)=安佐北区=が「戦争の教訓を伝えるために平和活動にまい進するのが私たちの最大の使命だ」とあいさつ。海外にまだ多くの遺骨が残されていることに触れ「国の責任で収集しなければ戦争が終わったとはいえない」と力を込めた。参列者は一人ずつ祭壇に白い菊を手向けた。
市遺族会によると、主に太平洋戦争で犠牲になった市出身の軍人・軍属は約1万9千人という。中国湖南省で父の重人さん=当時(36)=を病気で亡くした安佐北区の伊井稔さん(86)は「父ともっと一緒にいたかった。大切な命を守るために戦争は絶対にいけない」と話した。(頼金育美)
(2023年9月4日朝刊掲載)