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平和公園訪問 慰霊碑に献花 比ミンダナオ島 暫定自治政府大臣

 フィリピン南部ミンダナオ島で2019年に発足したイスラム系の暫定自治政府の大臣が4日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。国際協力機構(JICA)の研修の一環で9日まで広島県内に滞在し、被爆地の復興の歩みを学ぶ。

 モハマド・ヤコブ農水産農地改革省大臣や議員ら8人が原爆資料館を見学した後、慰霊碑に花輪を手向けた。ヤコブ氏は記者団に「原爆で類を見ない被害を受けたが惨状から復興し、経済発展を成し遂げた。参考にしたい」と話した。

 一行はこの日、市役所で松井一実市長とも面会した。滞在中は、農業高や企業を視察する。

 ミンダナオ島では政府軍と独立を目指すイスラム勢力が長年戦闘を続けてきた。19年に暫定政府が発足し、25年の自治政府樹立を目指している。

(2023年9月5日朝刊掲載)

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