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オスプレイの訓練撤回要請 防衛局などに市民団体

 「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県住民の会」など二つの市民団体は5日、米海兵隊の輸送機MV22オスプレイの低空飛行訓練が中国山地で実施される恐れがあるとして、中国四国防衛局(広島市中区)と県に低空飛行訓練を容認した日米両政府の合意の撤回を求める申し入れをした。

 住民の会と「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」のメンバー10人が防衛局と県国際課をそれぞれ訪れ、要請書を担当者に手渡した。

 要請書は、西中国山地の訓練空域「エリア567」などでオスプレイが夜間を含めて訓練する可能性が高いと指摘。「墜落事故などが起きれば、住民生活に大きな影響が及ぶ」として、合意の撤回と訓練経路などの情報開示を求めた。

 日米合同委員会は6月、沖縄県を除く日本の山岳地帯でオスプレイの訓練の高度制限を従来の500フィート(約150メートル)から200フィート(約60メートル)に緩めることで合意していた。

(2023年9月6日朝刊掲載)

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