被爆樹木 復興の希望に 南区のカメラマン藤原さん ウクライナに写真集贈る
23年9月6日
広島市南区のカメラマン藤原隆雄さん(74)が、市内の被爆樹木の撮影を重ね、3月に自費出版した写真集「被爆樹木 広島~生きる」をロシアの侵攻が続くウクライナに向け発送した。現地の慈善財団を通じて100冊を学校に届けるという。
写真集は、原爆資料館(中区)横のアオギリや白神社(同区)のクスノキなどの被爆樹木約160本を藤原さんが約3年かけてカメラに収め出版した。5月に市内であった先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、ウクライナのゼレンスキー大統領が激戦地バフムトについて「将来必ず、広島のような復興がある」と語ったのを踏まえて寄贈を決めた。
市や在日ウクライナ大使館(東京)を通じて調整を進めた。藤原さんは「惨禍を生き抜いた被爆樹木は復興の力になれる。ウクライナの子どもに自身の人生と被爆樹木を重ね合わせながら将来の希望を感じてほしい」と願う。(頼金育美)
(2023年9月6日朝刊掲載)
写真集は、原爆資料館(中区)横のアオギリや白神社(同区)のクスノキなどの被爆樹木約160本を藤原さんが約3年かけてカメラに収め出版した。5月に市内であった先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、ウクライナのゼレンスキー大統領が激戦地バフムトについて「将来必ず、広島のような復興がある」と語ったのを踏まえて寄贈を決めた。
市や在日ウクライナ大使館(東京)を通じて調整を進めた。藤原さんは「惨禍を生き抜いた被爆樹木は復興の力になれる。ウクライナの子どもに自身の人生と被爆樹木を重ね合わせながら将来の希望を感じてほしい」と願う。(頼金育美)
(2023年9月6日朝刊掲載)