核兵器ない世界願う 山口ゆだ苑が追悼・平和式典
23年9月7日
山口市の県原爆被爆者支援センターゆだ苑は、「山口のヒロシマデー」の6日、同市江良の原爆死没者之碑で追悼・平和式典を開いた。約100人が参列し、核兵器のない世界の実現を願った。
新たに5人の名前を加えた計846人の死没者名簿を納骨堂に納め、参列者は碑に花を手向けた。八代拓理事長が「戦争の勃発を最終的に防ぐのは兵器の存在ではなく人々の理性。不安定な情勢の中でも核廃絶に向け歩み続ける必要がある」と述べ、被爆者代表の永野和代さん(79)=山口市=は「被爆者も高齢となったが、反戦への思いを決して忘れず語り継いでいく」と誓った。
会場周辺で1973年に被爆軍人の遺骨の発掘が始まった日である9月6日を「山口のヒロシマデー」として、75年から毎年、式典が催されている。50回の節目の来年は規模を拡大する予定。
参列した金清陽子さん(77)=下松市=は広島で胎内被爆した。「母に感謝し、身ごもりながら亡くなった人の冥福を祈った。胎内被爆で原爆小頭症になった人の苦しみも次世代に語り継ぎたい」と話した。(山下美波)
(2023年9月7日朝刊掲載)
新たに5人の名前を加えた計846人の死没者名簿を納骨堂に納め、参列者は碑に花を手向けた。八代拓理事長が「戦争の勃発を最終的に防ぐのは兵器の存在ではなく人々の理性。不安定な情勢の中でも核廃絶に向け歩み続ける必要がある」と述べ、被爆者代表の永野和代さん(79)=山口市=は「被爆者も高齢となったが、反戦への思いを決して忘れず語り継いでいく」と誓った。
会場周辺で1973年に被爆軍人の遺骨の発掘が始まった日である9月6日を「山口のヒロシマデー」として、75年から毎年、式典が催されている。50回の節目の来年は規模を拡大する予定。
参列した金清陽子さん(77)=下松市=は広島で胎内被爆した。「母に感謝し、身ごもりながら亡くなった人の冥福を祈った。胎内被爆で原爆小頭症になった人の苦しみも次世代に語り継ぎたい」と話した。(山下美波)
(2023年9月7日朝刊掲載)