「人殺し合う戦争絶対やめて」 三原の原さん、本郷西小で証言
23年9月7日
三原市本郷町の本郷西小で6日、平和学習があり、5年生24人が地元の原雪子さん(87)から戦時中と終戦後の生活や体験について聞いた。原さんは「人と人が殺し合う戦争は絶対にしてはいけない」と訴えた。
原さんは1歳だった1937年に日中戦争で父親を亡くした。父親の写真や軍刀、日記帳などを会場に用意。「父のいない生活は貧しくさみしかった。バッタやドングリを調理して食べた」と振り返った。若い女性がわら人形をやりで突く訓練などに取り組んだ日常を紹介し、「当時は皆が必死だった。異次元の話ではなく過去にあった事実です」と力を込めた。
7日に5年生が平和記念公園(広島市中区)を見学するのに合わせ、同小が講演を依頼した。土谷郡司さん(10)は「家族が戦死するなんて考えられない。戦争は二度と起きないでほしい」と話した。(佐藤弘毅)
(2023年9月7日朝刊掲載)
原さんは1歳だった1937年に日中戦争で父親を亡くした。父親の写真や軍刀、日記帳などを会場に用意。「父のいない生活は貧しくさみしかった。バッタやドングリを調理して食べた」と振り返った。若い女性がわら人形をやりで突く訓練などに取り組んだ日常を紹介し、「当時は皆が必死だった。異次元の話ではなく過去にあった事実です」と力を込めた。
7日に5年生が平和記念公園(広島市中区)を見学するのに合わせ、同小が講演を依頼した。土谷郡司さん(10)は「家族が戦死するなんて考えられない。戦争は二度と起きないでほしい」と話した。(佐藤弘毅)
(2023年9月7日朝刊掲載)