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平和大通り再び樹木点検 先月の倒木受け 広島市が1800本

 広島市中区の平和大通りで8月に街路樹が倒れたのを受け、市は8日、通りの樹木約1800本の一斉点検を始めた。樹木医がシロアリ被害を中心に調べ、伐採の必要性などを判断する。月内の完了を目指す。

 初日は樹木医3人が作業。8月28日に折れたトチノキ(高さ約7メートル)が植わっていた緑地帯の近くで、被爆樹木のムクノキを木づちでたたいたり、細い鋼棒を根元に刺したりして状態を確認した。

 市は3月にもクヌギ(高さ約16メートル)の倒木を受けて職員が一斉点検した。将来倒れる可能性のある31本を伐採したが、今回のトチノキについては異常を把握できなかったという。倒木後、シロアリ被害が判明した。

 市から点検を委託されたNPO法人樹木医ひろしま(東区)の工藤徹理事長(66)は「前回調査で分かりにくかったところを樹木医の視点で見つけ出す。必要があれば幹に穴を開ける詳細な調査も考えたい」と話した。(川上裕)

(2023年9月9日朝刊掲載)

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