NPT重視 英の姿勢強調 公使参事官、広島市長と面会
23年9月7日
在日英国大使館のヘレン・スミス公使参事官が6日、広島市役所で松井一実市長と面会した。核拡散防止条約(NPT)を「自国の安全を維持しながら段階的に多国間の軍縮を進める唯一の実行可能な手段」として重視する姿勢を示した。
スミス氏は、松井市長から核兵器禁止に反対姿勢を取らないよう求められたのに対し、英国を含む先進7カ国(G7)の首脳は「核兵器のない世界」への努力を約束していると説明。決裂した昨年のNPT再検討会議でも合意に近づいていたとし、「引き続きこの体制を通じて努力する」と強調した。
松井市長は「現実的な対応は否定しないが、核兵器は悪魔。犠牲になった人の気持ちを考えてほしい」と伝えた。スミス氏は、英国に拠点を置く国際サイバーセキュリティー団体の日本支部のセミナーに出席するため、市を訪れた。(宮野史康)
(2023年9月7日朝刊掲載)
スミス氏は、松井市長から核兵器禁止に反対姿勢を取らないよう求められたのに対し、英国を含む先進7カ国(G7)の首脳は「核兵器のない世界」への努力を約束していると説明。決裂した昨年のNPT再検討会議でも合意に近づいていたとし、「引き続きこの体制を通じて努力する」と強調した。
松井市長は「現実的な対応は否定しないが、核兵器は悪魔。犠牲になった人の気持ちを考えてほしい」と伝えた。スミス氏は、英国に拠点を置く国際サイバーセキュリティー団体の日本支部のセミナーに出席するため、市を訪れた。(宮野史康)
(2023年9月7日朝刊掲載)