核禁条約参加へ訴え続ける 高校生平和大使 広島市で帰国報告
23年9月13日
高校生平和大使としてスイス・ジュネーブの国連欧州本部を4年ぶりに訪れた広島県内の高校生3人が12日、広島市役所で記者会見し、現地の活動を報告した。核兵器禁止条約に背を向け続ける日本政府の姿勢を見聞きしたといい、被爆地から批准へ声を上げ続ける決意を語った。
3人は26代大使として全国から選ばれた高校生19人と共に8月20~24日に渡欧。加計高芸北分校2年宇土未来さん(16)=北広島町=は軍縮会議日本政府代表部での歓迎会で被爆者の祖父の半生を紹介。涙を流す海外の若手外交官の姿に「言語や立場の壁を超えて伝わった」と振り返った。
小笠原一郎軍縮大使からは禁止条約に参加しない政府の立場を聞いた。福山暁の星女子高2年永戸ももさん(16)=福山市=は「日本が参加することで核兵器をなくしたいと世界に表明できる。私たちが声を上げ続け変えたい」と誓った。
新型コロナウイルス禍で2020~22年に欧州本部訪問を中断していたため、一行は4年間で集めた核兵器廃絶を求める署名約62万5千筆分の目録を国連欧州本部に提出した。県立広島高2年五閑さくらさん(16)=中区=は「署名の重みを大切に活動を続ける。賛同してもらうために相手の立場に立って考えたい」と話した。(宮野史康)
(2023年9月13日朝刊掲載)
3人は26代大使として全国から選ばれた高校生19人と共に8月20~24日に渡欧。加計高芸北分校2年宇土未来さん(16)=北広島町=は軍縮会議日本政府代表部での歓迎会で被爆者の祖父の半生を紹介。涙を流す海外の若手外交官の姿に「言語や立場の壁を超えて伝わった」と振り返った。
小笠原一郎軍縮大使からは禁止条約に参加しない政府の立場を聞いた。福山暁の星女子高2年永戸ももさん(16)=福山市=は「日本が参加することで核兵器をなくしたいと世界に表明できる。私たちが声を上げ続け変えたい」と誓った。
新型コロナウイルス禍で2020~22年に欧州本部訪問を中断していたため、一行は4年間で集めた核兵器廃絶を求める署名約62万5千筆分の目録を国連欧州本部に提出した。県立広島高2年五閑さくらさん(16)=中区=は「署名の重みを大切に活動を続ける。賛同してもらうために相手の立場に立って考えたい」と話した。(宮野史康)
(2023年9月13日朝刊掲載)