×

ニュース

平和願うバラ パネルで紹介 福山・幸千中生徒が作成

 2025年に福山市である世界バラ会議福山大会を前に、福山のバラに込められた平和への願いや「アンネのバラ」について知ってもらおうと、同市御幸町の幸千中の美術部員がパネルを作った。14日にあった同校の文化祭で披露した。

 パネルはA3判の25枚。アンネのバラが咲くホロコースト記念館(同町)の大塚信理事長が、戦後復興を願い市民がバラを植え「ばらのまち福山」となったいきさつや、アンネのバラが誕生した経緯などについて文章を作成。部員たちは、そこからイメージを膨らませた絵、アンネ・フランクや「福山」の名の付いたバラの写真などをパネルに仕上げた。

 渡辺理紗部長(15)は「記念館を訪ね、資料を読み込んで作った。ひどい歴史が繰り返されないよう、優しさを意味する福山の『ローズマインド』が広がれば」と願った。今後はイベントなどで活用する。

 この日の文化祭では、生徒会がアンネのバラの普及活動について発表。校内アンケートの結果を踏まえ、アンネのバラがあまり知られていない現状などを伝えた。柳川稜空(りく)副会長(15)は「まずは校内や地域でバラを広めたい。バラ会議などを機会に世界への発信に目を向けたい」と話した。(原未緒)

(2023年9月15日朝刊掲載)

年別アーカイブ