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核禁条約賛同拡大へ CF目標1000万円達成 NGO連絡会 勉強会や冊子作成に

 約30の市民団体などでつくる核兵器廃絶日本NGO連絡会(東京)が核兵器禁止条約への賛同を広げる目的で募っていたクラウドファンディング(CF)が目標の1千万円に届いた。条約参加に後ろ向きな日本政府に方針転換を促すため、国会議員への働き掛けを強める活動などに充てる。

 NGO連絡会事務局の若者たちが日本被団協と連携。「核兵器をなくすための日本キャンペーン」として21日までの約2カ月間、インターネットで寄付を求め、国内外789人から計1038万5千円を集めた。21日夜、関係者がオンライン報告会で喜び合った。

 資金は禁止条約についての議員向け勉強会の開催や条約を解説する冊子の作成に使う。活動の本格化に向けて、来春に「日本キャンペーン」を法人化する計画も描く。

 福山市出身のNGO連絡会メンバー、高橋悠太さん(23)は「禁止条約を支持する多くの声に活動で応えたい」。日本被団協代表委員の田中熙巳(てるみ)さん(91)は「一発の原爆がもたらした悲惨な過去を命の限り伝えることで協力したい」と話している。(樋口浩二)

(2023年9月23日朝刊掲載)

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