×

ニュース

「棚上げ」発言 市民不在 広島県被団協ガイド有志抗議

 広島市の平和記念公園と米パールハーバー国立記念公園の姉妹公園協定を巡り、広島県被団協(佐久間邦彦理事長)で平和記念公園のガイドをしている有志が28日、米国の原爆投下責任に関する議論を「棚上げ」するとした市幹部の市議会答弁に抗議した。「市民不在で前のめりな和解方針だ」と訴えている。

 「平和学習講師団」のガイド5人が市役所を訪れ、国際化推進課の野坂正紀課長に抗議文を渡した。21日の「棚上げ」発言に触れ、「平和記念公園から核兵器の非人道性、原爆投下の責任を問う声を奪おうとしているように見える」などと記している。

 ガイドの一人で元中学教諭の辻隆広さん(63)は「米政府に原爆投下責任を正面から問うてほしい」と要請。野坂課長は「意見を関係職員と共有する」と述べた。(川上裕)

(2023年9月29日朝刊掲載)

年別アーカイブ