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広島で被爆61.5% 手帳所持3月末時点 広島市発表 初の全都道府県集計

 広島市は28日、被爆者健康手帳を持つ被爆者の被爆地別の内訳を発表した。初めて広島、長崎両市と全都道府県のデータがそろい、3月末時点で広島被爆が6万9877人で61・5%、長崎被爆が4万3344人で38・1%だった。

 「被爆地不明」の438人を加えた合計は11万3659人。二重被爆者の一部を両被爆地で計上しているため、厚生労働省がまとめた3月末時点の総数より10人多い。

 手帳は両市と各都道府県が交付している。都道府県別でみると、広島被爆のうち75・9%に当たる5万3011人が広島県で、東京都2239人、大阪府2041人、山口県1460人と続いた。長崎被爆は長崎県が64・3%の2万7863人を占め、続いて福岡県3366人、大阪府1657人だった。

 広島市は2年前から被爆者の被爆地別の内訳を独自集計しているが、これまで未回答の自治体があった。市原爆被害対策部は「必要な情報であると判断し、各県などに協力を求めた」としている。(川上裕)

(2023年9月29日朝刊掲載)

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