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原爆投下の事実 「米国は謝罪を」 平和団体のエルダーさん、慰霊碑に献花

 米国の元軍人たちでつくる平和団体「ベテランズ・フォー・ピース」(VFP)会員のパット・エルダーさん(68)が29日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。「米国政府は原爆投下の責任を認め、謝罪しなくてはいけない」と訴えた。

 エルダーさんは慰霊碑の前で一礼し、花束を手向けた。その後、公園内の韓国人原爆犠牲者慰霊碑と原爆供養塔でも追悼した。取材に「原爆投下は米国の最大の罪だ。国家は責任を認めていないが、個人として謝罪したい」と述べた。

 エルダーさんはVFPの市民会員で、米軍基地の汚染との関連が懸念されている有機フッ素化合物(PFAS)問題に取り組む。発がん性などが指摘されており、日本国内の基地周辺の汚染調査や講演活動で来日した。30日には米軍岩国基地(岩国市)周辺の河川を調べる。(宮野史康)

(2023年9月30日朝刊掲載)

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