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ガザ地区中学生 被爆の歴史学ぶ 平和公園を訪問

 パレスチナのガザ地区に暮らす中学生3人が5日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆資料館を見学した。日本と国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の関係樹立70年記念の一環で7日まで広島県内に滞在し、被爆の歴史を学んだり高校生と交流したりする。

 3人は広島の街並みが一瞬で破壊された様子をCGで伝える「ホワイトパノラマ」や廃虚になった街の写真を見て回り、イスラエルとの紛争が絶えないガザ地区の光景を思い出して涙を浮かべる様子もあった。原爆慰霊碑にも献花した。

 ジャーナリストを目指しているというジェナーン・アブーユニスさん(14)は「資料館で見たものはガザが実際に置かれている状況に似ていた。復興を成し遂げた経験をガザの人にも知ってもらいたい」と話した。

 一行は9月30日~10月8日の日程で来日。6日には武田高(東広島市)や舟入高(中区)を訪れ、高校生たちと平和学習や文化交流をする。(太田香)

(2023年10月6日朝刊掲載)

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