西本瑛泉さん死去 陶芸家 「縄文シリーズ」 95歳
23年10月6日
日本芸術院賞・恩賜賞の受賞者で元日展理事の陶芸家、西本瑛泉(にしもと・えいせん、本名知=さとる)さんが9月28日、誤嚥(ごえん)性肺炎のため廿日市市の病院で死去した。95歳。廿日市市出身。自宅は広島市佐伯区。葬儀は近親者で済ませた。喪主は妻節子(せつこ)さん。
1953年、現広島市佐伯区に「芸州焼」の窯を開いた。60年、被爆地の復興・平和への願いを込めた「廃墟に起(た)つ」で日展初入選。その後、縄文時代の美や造形をモチーフとした「縄文シリーズ」を長く手がけた。
縄文シリーズの作品で78、82年に日展特選。93年の日本現代工芸美術展で内閣総理大臣賞を受賞するなど、陶芸界をけん引した。98年に中国文化賞、99年に日本芸術院賞・恩賜賞を受賞した。日展名誉会員。
広島大で長年教壇に立ったほか、現代工芸美術家協会や現代工芸中国会の要職も務め、後進を育てた。
(2023年10月6日朝刊掲載)
1953年、現広島市佐伯区に「芸州焼」の窯を開いた。60年、被爆地の復興・平和への願いを込めた「廃墟に起(た)つ」で日展初入選。その後、縄文時代の美や造形をモチーフとした「縄文シリーズ」を長く手がけた。
縄文シリーズの作品で78、82年に日展特選。93年の日本現代工芸美術展で内閣総理大臣賞を受賞するなど、陶芸界をけん引した。98年に中国文化賞、99年に日本芸術院賞・恩賜賞を受賞した。日展名誉会員。
広島大で長年教壇に立ったほか、現代工芸美術家協会や現代工芸中国会の要職も務め、後進を育てた。
(2023年10月6日朝刊掲載)