中国人の被爆状況学ぶ 中区で留学生ら「考える会」が開催
23年10月8日
広島市中区の平和記念公園のボランティアガイドたちでつくる「『中国人』被爆者の碑を考える会」は7日、公園内の広島国際会議場で学習会を開いた。中国の留学生を含む7人が実態を学び、2025年度中の慰霊碑建立を目指すことを確認した。
同会の共同代表で元高校教諭の楠本昭夫さん(64)が講師を務めた。広島では中国大陸からの留学生12人が被爆し、うち6人が原爆死したことや一人一人の被爆の状況について説明。1人が江蘇省南京市で存命であることも伝えた。
参加者は留学生が暮らした宿舎に近い本川公園(中区)も訪ねた。「被爆した中国の人の姿は知られていない」「ゆかりの地に碑を建立すべきだ」といった意見が出た。日本人学校に勤務する兵庫県尼崎市の団体職員榊原恵美子さん(56)は「海外から広島に来て被爆した若者の姿に感じるものは多い」と話していた。 (岸慶太)
(2023年10月8日朝刊掲載)
同会の共同代表で元高校教諭の楠本昭夫さん(64)が講師を務めた。広島では中国大陸からの留学生12人が被爆し、うち6人が原爆死したことや一人一人の被爆の状況について説明。1人が江蘇省南京市で存命であることも伝えた。
参加者は留学生が暮らした宿舎に近い本川公園(中区)も訪ねた。「被爆した中国の人の姿は知られていない」「ゆかりの地に碑を建立すべきだ」といった意見が出た。日本人学校に勤務する兵庫県尼崎市の団体職員榊原恵美子さん(56)は「海外から広島に来て被爆した若者の姿に感じるものは多い」と話していた。 (岸慶太)
(2023年10月8日朝刊掲載)