[まちなかスタジアム] 「広高の森」一時閉鎖 散策路整備のため13日から
23年10月11日
来夏、広場エリア「憩いの場」に
広島市中央公園(中区)に整備中のサッカースタジアム隣の広場エリアで、市民に開放されている広島高等学校(現広島大)ゆかりの「広高の森」が13日、一時閉鎖される。NTT都市開発(東京)を代表とする企業グループが散策路を整備し直し、近隣住民の憩いの場として、来年8月の広場エリア開業後も残す。(川上裕)
スタジアム東側の広場エリア3・3ヘクタールのうち、北東の0・4ヘクタールに広高の森が広がる。1973年に広島高等学校同窓会が寄贈した碑が立ち、イチョウなどの樹木が植わる。企業グループが仮囲いして工事を進め、市民が自然に触れられるように散策路を整える。碑は残し、木々は生育状況を見て判断するという。
当初は今年8月に閉鎖する予定だったが、近隣住民がグラウンドゴルフなどで利用しているため、仮囲いの設置を遅らせていた。
広場エリア全体の整備、運営を企業グループが担い、スタジアムから半年遅れて来年8月に開業する。中央の芝生広場の周りにレストランや県産品の販売店など6棟の商業施設「ヒロパ」を建てる。グループは「都心部の緑豊かな自然が感じられる都会のオアシスを目指す」としている。
(2023年10月11日朝刊掲載)