家族の被爆伝承 新たに9人任命 広島市 11月にも始動
23年10月11日
家族の被爆体験を語り継ぐ広島市の「家族伝承者」の任命式が10日、中区の原爆資料館であり、9月までに研修を終えた9人が新たに加わった。老いた被爆者に代わり、「あの日」の記憶を伝える。
式では、細田益啓(ますひろ)副館長が「平和の実現のため、志を持って活動に取り組んで」と激励。45~74歳(10月1日時点)の9人に、広島平和文化センター(中区)による任命書を渡した。「黒い雨」を浴びた義父の体験を受け継ぐ佐伯区の主婦窪田紀子さん(49)は「被爆の実態が伝わる話し方をできるように講話を重ねたい」と話した。
家族伝承者の養成は昨年度に始まり、今年4月に7人が初めて任命された。通常は被爆の実態や話し方を学ぶ研修が約2年間あるが、講話原稿が早く仕上がるなどした場合は期間を短縮できるという。
被爆者の証言を第三者が受け継ぐ「被爆体験伝承者」も新たに27~77歳の14人が任命された。各伝承者たちは11月から順次、資料館で来館者に講話するなどして活動する。(頼金育美)
(2023年10月11日朝刊掲載)
式では、細田益啓(ますひろ)副館長が「平和の実現のため、志を持って活動に取り組んで」と激励。45~74歳(10月1日時点)の9人に、広島平和文化センター(中区)による任命書を渡した。「黒い雨」を浴びた義父の体験を受け継ぐ佐伯区の主婦窪田紀子さん(49)は「被爆の実態が伝わる話し方をできるように講話を重ねたい」と話した。
家族伝承者の養成は昨年度に始まり、今年4月に7人が初めて任命された。通常は被爆の実態や話し方を学ぶ研修が約2年間あるが、講話原稿が早く仕上がるなどした場合は期間を短縮できるという。
被爆者の証言を第三者が受け継ぐ「被爆体験伝承者」も新たに27~77歳の14人が任命された。各伝承者たちは11月から順次、資料館で来館者に講話するなどして活動する。(頼金育美)
(2023年10月11日朝刊掲載)