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被服支廠 見学会で身近に 住民グループ 年内に3回開催

 広島市南区にある最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」の周辺住民でつくるグループ「わが町活性化委員会」が10~12月の各第3日曜日、現地で建物の見学会を開く。参加無料。

 10月15日は敷地内外を清掃した後、広島市立大(安佐南区)の学生が被爆者の証言に基づいて制作した紙芝居をする。11月19日は清掃後、隣接する広島県立広島工業高の生徒が芸術作品を披露する。12月17日は未定。各回とも建物内には入れない。

 県と国は全4棟の耐震化工事をする方針を決めたが、利活用策は定まっていない。同委員会事務局長の藤原美香さん(47)=南区=は「まずは被服支廠を多くの人に知ってもらい、保存や利活用を考えるきっかけになれば」と話している。

 見学会は3、4月に続く開催。予約不要。敷地に駐車場はないが、車で来場する場合は相談に応じる。藤原さん☎080(5238)1288。

(2023年10月13日朝刊掲載)

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