被服支廠の歴史 継承へ輪 地元の住民グループ 見学会企画 広島市立大生が紙芝居で協力
23年10月16日
広島市南区にある最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」について学ぶ取り組みの輪が広がっている。15日、地元の住民グループ「わが町活性化委員会」が清掃を兼ねた見学会を開き、市内外の22人が参加。市立大(安佐南区)の学生たちも被服支廠を題材にした紙芝居を発表し、建物の歴史に思いをはせた。(小林可奈)
参加者は建物周辺のたばこの吸い殻を拾ったり雑草を抜いたりした後、委員会のメンバーから「1913年にできた」などと教わった。続いて市立大生のグループ「ヒロシマ・ヤング・ピース・ビルダーズ」のオリジナル紙芝居を鑑賞。軍服用の毛皮を取るため周辺の家々で飼われていたウサギが原爆に遭う話で、大学生の情感あふれる語り口に聞き入った。
初めて訪れた大学院生亀井恭祐さん(24)=東広島市=は「広島の歴史における重要性を実感した」と話した。
委員会は1月に発足し、住民のつながりを強めながら被服支廠を知ってもらう活動に取り組む。3、4月に続いて、9~12月の第3日曜に見学会を企画し、市立大生にも協力を依頼した。藤原美香事務局長=南区=は「平和に関心を持つきっかけや地域のコミュニケーションの場にしたい」と意気込む。
(2023年10月16日朝刊掲載)
参加者は建物周辺のたばこの吸い殻を拾ったり雑草を抜いたりした後、委員会のメンバーから「1913年にできた」などと教わった。続いて市立大生のグループ「ヒロシマ・ヤング・ピース・ビルダーズ」のオリジナル紙芝居を鑑賞。軍服用の毛皮を取るため周辺の家々で飼われていたウサギが原爆に遭う話で、大学生の情感あふれる語り口に聞き入った。
初めて訪れた大学院生亀井恭祐さん(24)=東広島市=は「広島の歴史における重要性を実感した」と話した。
委員会は1月に発足し、住民のつながりを強めながら被服支廠を知ってもらう活動に取り組む。3、4月に続いて、9~12月の第3日曜に見学会を企画し、市立大生にも協力を依頼した。藤原美香事務局長=南区=は「平和に関心を持つきっかけや地域のコミュニケーションの場にしたい」と意気込む。
(2023年10月16日朝刊掲載)