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平和への思い 後輩と共有 市立広島商高2・3年生 記念公園をガイド

 広島市立広島商業高(東区)の2、3年生16人が13日、平和記念公園(中区)で1年生約220人をガイドした。被爆死した前身の市立造船工業学校の生徒たちの惨禍を伝え、平和への思いを後輩へ引き継いだ。

 観光ビジネスコースの2、3年生が2人一組になり、8班に分かれて約1時間案内した。本川沿いの自校の慰霊碑前では、園内にあった材木町での建物疎開作業中に生徒194人が原爆の犠牲になったと説明。「爆心地に近く遺骨もほとんど不明で、わずかに焼け残った衣類が落ちているだけだった」と語った。

 3年の河村実咲さん(18)は「後輩たちに分かりやすく伝わるよう工夫した」、1年の鉄穴(かんな)悠斗さん(15)は「学校と原爆のつながりを知れた」と話した。先輩によるガイドは2021年に始まり3回目。(頼金育美)

(2023年10月14日朝刊掲載)

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