×

ニュース

平和大橋の欄干に亀裂 最大90センチ 広島市、原因調査へ 彫刻家の故イサム・ノグチ氏設計

 世界的彫刻家の故イサム・ノグチ氏が設計した広島市中区の平和大橋欄干の親柱1本に亀裂が入っていることが16日、分かった。約5年前に改修したばかり。市は原因を調べ、対策を検討する。

 市によると、欄干の東端北側のコンクリート製親柱に複数の亀裂があり、最大で長さ約90センチ、幅約2ミリ。太陽を模した半球を掲げ反り返ったデザインの下部に当たる。

 9月に市議の指摘で確認。「直ちに倒壊する恐れはない」と判断し、現在は養生テープを巻いている。年内に補修材を注入する応急処置を施すが、道路計画課は「何らかの抜本的な対策が必要」とし、専門業者に対策を相談している。

 平和大橋は西平和大橋とともに1952年に完成した被爆地の復興を象徴する建築物の一つ。市は2018年度に、老朽化した欄干の塗装を剝がし、完成時のコンクリート打ち放しに近い姿に復元していた。

 大阪府高槻市から観光で訪れた主婦吉田実恵子さん(72)は「名前もデザインもすてきな橋。これからも安全に渡れるように修復してほしい」と欄干を眺めていた。(川上裕)

(2023年10月17日朝刊掲載)

年別アーカイブ