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侵攻逃れて避難 技術習得を支援 ユニタール 就業後押し

 国連訓練調査研究所(ユニタール)は、ロシアによる侵攻でポーランドに避難したウクライナ人女性を対象に、デジタル技術の習得を支援する研修を始める。16日、広島事務所(広島市中区)で現地とオンラインでつないだ開会式を開いた。戦火を逃れて隣国に避難した女性の就業や起業を後押しする。

 研修は日本の政府や企業も協力し、来年2月まで。オンラインでウェブデザインやサイバーセキュリティーについて指導し、成績優秀者の事業アイデアの開発もサポートする。目標500人に対し、約950人が応募したという。

 この日の開会式には約50人が参加した。広島事務所の隈元美穂子所長が「私たちは被災者を支援するために集まった。実践的な技術を獲得してほしい」とあいさつ。参加者代表でウクライナ南部のザポロジエ州から避難したイリーナ・カミアンチェンコさんは「データ分析を学び、ビジネスに役立てたい」と抱負を語った。(太田香)

(2023年10月17日朝刊掲載)

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