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「ガザ戦闘 停止を」 兵庫 平和首長国内会議開幕

 平和首長会議(会長・松井一実広島市長)の国内加盟都市会議総会が18日、兵庫県姫路市で2日間の日程で開幕した。松井市長はあいさつで、パレスチナ自治区ガザを巡る大規模な戦闘を受け「都市への武力行使の停止」を求める意識の醸成を呼びかけた。

 松井市長は、イスラエル軍による大規模な空爆が起きていると指摘。「今こそ市民社会が一丸となって、一般市民が犠牲になる都市への武力行使の停止と核兵器の廃絶、対話による問題解決を目指す平和意識を醸成したい」と訴えた。

 姫路市の清元秀泰市長は「今も人の命が軽んじられている。現代がまだまだ野蛮な戦争の災禍の中にある」と強調。市内の黒田権大さん(94)は太平洋戦争の姫路空襲で祖母を連れ出せずに亡くした体験を語り、「戦争は大量殺人であり、人類の最大の罪悪」と断じた。

 総会は11回目。初日は76市区町の首長や担当者、市民たち計322人が参加し、地元の中学生による平和学習の発表などもあった。19日は、国内外の加盟都市による平和活動の報告などがある。

 国内加盟都市は1日時点で1739市区町村。未加盟は京都府八幡市と長崎県佐世保市の2市となっている。国外は165カ国・地域の6572都市が加盟している。(宮野史康)

(2023年10月19日朝刊掲載)

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