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ガザ 即時停戦を訴え 現地生徒と交流の武田高生ら 広島

 イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻の構えを見せ続ける中、ガザから来日した中学生3人と今月交流した武田高(東広島市)の生徒たちが22日夕、広島市中区の原爆ドーム前で「これ以上命を奪わないで」と即時停戦を訴えるアピールをした。

 生徒はともに3年の大田彩愛(さえ)さん(17)と松岡結愛(ゆあ)さん(18)。ガザに帰郷できずヨルダンにとどまっている中学生と交流サイト(SNS)で連絡を取り合っているという。

 パレスチナに滞在経験のある武田中・高の米国人教諭アシュリ・サウザーさん(48)と並び、他の参加者や通行人へ向けてスピーチした。「戦争状態しか知らずに育った中学生が今、もっと想像のつかない痛みの中にいる」と大田さん。松岡さんは「パレスチナについて知ることが第一歩」と訴えた。

 同高では今回の戦闘が始まる直前の6日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の調整による交流行事があった。(道面雅量)

(2023年10月23日朝刊掲載)

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