×

ニュース

平和の調べ 廿日市から 山陽女学園管弦楽部×ウクライナ人ピアニスト

来月演奏会 生徒、広報や運営にも力

 山陽女学園中・高(廿日市市)の管弦楽部が、11月に世界的に活躍するウクライナ人ピアニストと共演する。コンサートを主催する一般社団法人ひろしまエンターテインメント協会(広島市東区)が生徒の自主性を育む機会にと、広報や運営を含めて参加を呼びかけた。生徒たちは「被爆地広島から平和の音楽を届けたい」と思いを語る。(八百村耕平)

 コンサートは15日に文化ホールウッドワンさくらぴあ(廿日市市下平良)であり、午後5時開演。前半はニューヨーク・フィルハーモニックやNHK交響楽団と共演したピアニスト、アレクサンダー・ロマノフスキー氏(39)がショパンなど10曲程度を披露する。

 後半に部員32人が出演。ロマノフスキー氏のピアノに合わせて、復興支援ソング「花は咲く」と唱歌「ふるさと」のメロディーを響かせる。

 3月に同協会から打診を受けて以降、生徒たちは練習に加え、交流サイト(SNS)やチラシの配布を通じてコンサートをPRしてきた。運営費200万円を募るクラウドファンディングでも返礼品として「きれいに音が届く席」などを提案。当日は会場の整理などにも当たる。

 コンサートは入場無料で千人の来場を目指す。プロジェクトリーダーの高校3年嶋司一花さん(18)は「ロシアの侵攻を受けるウクライナに心を寄せ、来場者みんなの思い出となるコンサートにしたい」と力を込める。同協会の菊池孝太郎代表理事は「天才ピアニストの繊細な旋律と一生懸命準備してきた生徒の頑張りを見に来てほしい」と呼びかける。

 来場希望者は専用フォームから14日までに申し込む。問い合わせは同協会☎082(236)9521=平日午前9時半~午後6時。

(2023年10月25日朝刊掲載)

年別アーカイブ