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子どもに伝える原爆展 北広島 パネルにルビ・絵多用

 子どもにも分かりやすいパネルなどを並べた原爆展が27日、北広島町大朝の古民家カフェ「オトナイ」で始まった。祖母が被爆者の吉田千尋さん(49)=同町本地=が企画。29日まで。無料。

 オリジナルのパネルは「子どもに伝える原爆のはなし」と題してA2判カラーで、7枚。原爆投下の悲劇や広島の復興、核兵器の廃絶を訴える内容を、小学生でも理解しやすいように漢字にルビを振ったり、イラストを多用したりして伝えている。

 戦争がテーマの7分間のアニメも上映。28日午後1時から90代、2時から80代の被爆者がそれぞれの体験を話す。29日午後1時半~2時、戦争と平和についての絵本の読み聞かせもある。

 吉田さんは体験談をほぼ聞けずに祖母を亡くしてしまったことを後悔し、今回の催しを準備した。「子どもたちに原爆について何かを感じ取ってほしい」と呼びかけている。午前10時~午後5時。(与倉康広)

(2023年10月28日朝刊掲載)

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