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平和の願い ガザの友へ 東広島の武田高生徒 オンラインで再会

 イスラエル軍とパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの戦闘が始まる前にガザから来日し、東広島市の武田高の生徒と交流した中学生3人が27日、同高の生徒とオンラインで再び顔を合わせた。生徒は歌や楽器演奏で3人を元気づけ、平和への願いを伝えた。

 国際課題を学ぶ3年生たち計17人が同校の視聴覚教室に集まった。ガザに帰れずヨルダンにとどまっている3人に折り鶴を見せて「平和を祈る日本のシンボル。あなたたちのために作った」などと英語で伝えた。吹奏楽部の水口直美さん(17)がフルートの独奏を披露すると、3人は笑顔になり、拍手を送った。

 3人は9月30日~10月8日、国連の研修の一環で来日。広島市中区の平和記念公園や同高などを訪れた。生徒とは交流サイト(SNS)で連絡を取り合っているという。

 紛争で友人を失っている心情に配慮し、今回は紛争については触れなかった。佐伯優良さん(17)は「3人とも無事で良かった。平和な世界でまた会いたい」と願っていた。(岩井美都)

(2023年10月28日朝刊掲載)

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