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核廃絶の方策 若者探る 広島 ICANアカデミー成果発表

 広島県と非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN(アイキャン))」の講座「ICANアカデミー」の成果発表会が広島市中区であった。米国やフランス、ウクライナなど12カ国の若者21人が、核兵器廃絶に向けた方策について意見を出し合った。

 発表会は27日にあり、参加者は4班に分かれてそれぞれメッセージをまとめた。「平和な世界と核兵器は共存できない」と主張した班は、体験を聞いた被爆者の話を持ち帰り周囲の人と共有しようと呼びかけた。広島市であった先進7カ国首脳会議(G7サミット)に出席した各首脳に核軍縮への具体的な行動を求める意見もあった。

 講座は2019年に始まり5回目。今回は24日から4日間の日程で、原爆資料館(中区)を見学したり、被爆者と交流したりした。

 兵庫県の小中学校で外国語指導助手(ALT)を務める米国出身のトリスタン・ノーマンさん(26)は「国境を超えて多くの人の意見を聞く大切さを学んだ」と話していた。(平田智士)

(2023年10月31日朝刊掲載)

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