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広島文学資料保全の会 表彰 サントリー地域文化賞

 地域文化の発展に貢献した団体や個人をたたえる第45回サントリー地域文化賞(サントリー文化財団主催)の贈呈式が31日、大阪市北区のホテルであった。中国地方からは市民団体「広島文学資料保全の会」が表彰を受けた。

 土屋時子代表(75)、成定薫幹事(77)、池田正彦事務局長(76)たちが出席。壇上で同財団の鳥井信吾理事長から正賞の盾を受け取った土屋代表は、原爆詩人峠三吉の詩を朗読した上で、「原爆文学は人類の貴重な遺産。受賞を励みに、広島での文学館建設を目指して一層頑張っていく」と謝意を述べた。

 会場では、1987年に発足した保全の会の歩みを紹介する動画も上映。「若狭小浜ちりとて落語の会」(福井県)「伊勢型紙技術保存会」(三重県)など他の受賞4団体もそれぞれ表彰された。

 同賞は79年創設。中国地方では昨年までに26団体と1個人が受賞している。(桑島美帆)

(2023年11月1日朝刊掲載)

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