×

ニュース

被爆地での海外著名人 広島で特別展 写真や芳名録紹介

 各国の首脳や著名人が被爆地で発した平和への思いに触れる特別展「世界のまなざし―ヒロシマを訪れた人」が1日、広島市中区の原爆資料館東館で始まった。中国新聞社主催。1957年に来訪したインドのネール首相から今年5月の先進7カ国首脳会議(G7サミット)参加者まで20人を取り上げ、当時の写真や芳名録を紹介している。12月25日まで。無料。

 広島サミットのコーナーでは、G7やウクライナの首脳が資料館で記帳した芳名録を、メッセージの仮訳とともに展示。平和記念公園で群衆を前に演説するネール首相や、資料館を見学するマザー・テレサ(84年)、旧ソ連のゴルバチョフ元大統領(92年)の様子は写真パネルで伝える。

 旅行で訪れたイタリアの大学院生コスタンサ・デ・フィリッポさん(24)は「最悪の戦争犯罪の被害から立ち上がった広島は、平和と復興の象徴になっている」と話した。

 市の平和文化月間(11月)に合わせて企画。資料館は開館時間を11月は午後7時まで、12月は午後6時まで通常より1時間延ばす。 (宮野史康)

(2023年11月2日朝刊掲載)

年別アーカイブ