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広島の若手従業員と留学生らが平和学習 JC主催

 広島市内の企業の従業員と広島大の留学生たちが、中区の平和記念公園一帯を歩いて原爆被害について学ぶとともに、被爆地から平和のメッセージを発信する方法を議論した。産学連携で平和を目指す取り組みへの機運を高めようと、広島青年会議所(JC)が研修イベントとして主催した。

 若手従業員ら約50人とフィリピン、ブラジルなど10カ国からの留学生10人が参加。原爆資料館の「ヒロシマピースボランティア」の案内で原爆供養塔や「義勇隊の碑」などの慰霊碑を1時間半かけて巡った。

 続いて被爆の実態や市民の平和への思いを広く伝える案を出し合った。交流サイト(SNS)の活用や、各企業での新入社員研修の実施といった案が出た。テントなど製造の岸工業(南区)の横山賢さん(24)は「子どもや女性の犠牲の多さに驚いた。知識が深まる機会になった」と話した。

 研修イベントは広島大平和センターと同大大学院人間社会科学研究科平和共生プログラムの協力を受けた。(新山京子)

(2023年11月6日朝刊掲載)

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