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仏核実験で被害 広島と「連携を」 ポリネシア副大統領

 南太平洋の仏領ポリネシアのエリアン・テバヒテュア副大統領が2日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。核実験の被害を受けた自国と被爆地を重ね合わせ「私たちはともに『核の現実』を知っている」と、追悼碑の建設へ協力を訴えた。

 原爆資料館を見学後、原爆慰霊碑に献花した。市役所では前(すすめ)健一副市長と面会。193回に及ぶフランスの核実験に触れ「連携を深めたい」と、子どもたちが折った花や鶴を手渡した。前副市長は「幅広く交流を深めたい」と伝えた。

 また、副大統領は取材に、核実験場で働いた父をがんで亡くしたと明かし、「核の現実を伝える追悼碑を建てる事業が始まっている。原爆資料館と連携したい」と語った。世代を超えた放射線被害の研究へ日本の協力も求めた。

(2023年11月3日朝刊掲載)

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