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国連議長、訪問決まる 8・6式典出席 長崎にも

記者 東海右佐衛門直柄

 国連総会のデスコト議長(ニカラグア)が8月6日に広島、9日には長崎を訪問し、それぞれの原爆の日の式典に出席することが決まった。在日ニカラグア大使館(東京)が15日、明らかにした。

 大使館によると、来日は本人の強い希望で、詳細なスケジュールを日本の外務省と調整している。訪問時は記者会見を開き、被爆地への自らの思いを語るという。6日に広島市中区である平和記念式典、9日に長崎市である平和祈念式典に出席する。

 デスコト議長はニカラグアの外相などを務め、昨年9月に国連総会議長に就任した。オバマ米大統領が、「核のない世界」を目指すと宣言するなど、世界で核兵器廃絶への期待が広がる中、192カ国が加盟する国連総会のトップとして廃絶への意志を示す狙いがあるとみられる。議長の任期は1年間で9月の退任が決まっている。

 広島市市民活動推進課によると、国連主要6機関の一つである総会のトップが式典に参加したのは1977年と93年の2回という。

 秋葉忠利市長は昨年10月と今年5月に訪米した際、デスコト議長と面会して式典への出席を打診。議長側は来日に向け日程調整することを5月末、公表していた。

(2009年7月16日朝刊掲載)

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