県庁敷地に西練兵場跡 広島県調査 陶磁器や瓦も出土
23年11月7日
広島県が県庁第1駐車場跡地で7月に実施した埋蔵文化財調査で、旧陸軍西練兵場跡や被爆した可能性がある陶磁器、瓦などが見つかった。県は文化財に影響を与えないよう配慮した上で、にぎわい施設を駐車場跡地に整備する。
県と県教委によると、駐車場跡地は約2800平方メートル。うち5カ所を最大で地下2メートルまで掘削すると、戦前の西練兵場跡のグラウンド面と、江戸時代の広島城の一画にあった武家屋敷の溝や柱とみられる跡が地下60~100センチで確認された。
また戦前、江戸時代のいずれの地層からも陶磁器や瓦、石の破片が複数見つかった。県教委が価値を調べ、2024年度に報告書をまとめる。
第1駐車場は県庁敷地の有効活用のため5月に閉鎖した。県は今後、追加の発掘調査はせず、飲食店などが入る施設を整備する方針。24年春の着工と、25年春の開業を予定する。(河野揚)
(2023年11月7日朝刊掲載)
県と県教委によると、駐車場跡地は約2800平方メートル。うち5カ所を最大で地下2メートルまで掘削すると、戦前の西練兵場跡のグラウンド面と、江戸時代の広島城の一画にあった武家屋敷の溝や柱とみられる跡が地下60~100センチで確認された。
また戦前、江戸時代のいずれの地層からも陶磁器や瓦、石の破片が複数見つかった。県教委が価値を調べ、2024年度に報告書をまとめる。
第1駐車場は県庁敷地の有効活用のため5月に閉鎖した。県は今後、追加の発掘調査はせず、飲食店などが入る施設を整備する方針。24年春の着工と、25年春の開業を予定する。(河野揚)
(2023年11月7日朝刊掲載)