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G7首脳らの言葉 後世へ 広島サミット記念碑 RC、比治山に9基

 広島市で5月にあった先進7カ国首脳会議(G7サミット)に出席した首脳たち9人が被爆地に残したメッセージを刻む記念碑9基が8日、南区の比治山公園に設置された。広島、山口両県の72ロータリークラブ(RC)でつくる「国際ロータリー第2710地区」が市へ寄贈し、12日午後2時から公開する。

 碑はいずれも高さ140センチ、幅66センチの桜御影石製。G7首脳と欧州連合(EU)大統領、欧州委員長の9人が原爆資料館(中区)で記した芳名録のメッセージをそれぞれステンレス板に転写した。日本語と英語の訳も添え、顔写真も付けた。

 被爆地での開催を後世に伝えようと、ロータリー側が記念事業で企画した。市も碑の基礎工事に協力し、市中心部を望む公園内のエントランス広場に設置した。

 現地での8日の除幕式には関係者約80人が参加した。同地区の井内康輝ガバナー(75)は「市民や市内を訪れた海外の人にメッセージを広く知ってもらいたい。平和を希求する心を持ち続けられるように願う」と話した。(川上裕)

(2023年11月9日朝刊掲載)

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