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「平和の歌」 世界に響け 広島市など英訳動画制作 多国籍の音楽家 美しい声

 広島市などでつくるひろしま国際平和文化祭実行委員会は、8月6日の平和記念式典で歌い継ぐ「ひろしま平和の歌」の英語版の動画を制作した。「ヒロシマ・ピース・ソング」と題して新たに英訳された歌詞に、海外の音楽家たちが歌声を乗せた。市が動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。(頼金育美)

 英国在住の音楽家の遠山歌子さんが曲に合わせて歌詞を英訳し、編曲も担当した。動画は約5分間。多国籍のミュージシャンで構成する音楽グループの美しい歌声が響く中、市近郊の文化芸術団体などが「永遠の平和」「核兵器のない世界」といったメッセージを掲げている。

 ひろしま平和の歌は、平和記念式典の前身の第1回平和祭(1947年)を前に、平和祭協会が市民から歌詞を公募して作った。毎夏、式典の最後に合唱している。音楽を通じて平和を訴え、昨年8月のひろしま国際平和文化祭で表彰された遠山さんが、市から平和の歌について聞き「世界に広めたい」と無償で英訳を引き受けた。動画は今年9月に完成した。

 文化祭実行委事務局は「行事などで公開し、国内外の多くの人に聞いてもらいたい」と話している。

(2023年11月10日朝刊掲載)

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